今年の夏から、「こっちの大山研究所」と共同で取り組んできた「8ミリフィルム保存と活用プロジェクトin大山」。11月7日(水)大山町長田地区分校にて、これまで発掘した60本の8ミリフィルムの中からセレクトし、デジタル化されたものを「公開鑑賞会」としてお披露目しました。当日は、米子タカシマヤ、大山スキー場、荒神祭、ラジオ学校、聖火リレー、がいな祭り、大山口駅前周辺など、大山町の人たちにゆかりのある映像を上映しました。来場された方々の年代は70歳から20歳後半まで幅広く、さらに「イトナミダイセン藝術祭」で滞在していた海外からのアーティストたちも交わり、多様なバックグラウンドを持った人たちが集まっていました。鑑賞会が始まると、「これはあそこのばあさんだ」と近所の人の若かりし姿が映っており、当時、どれだけ活発な人だったか、人となりをお話されたり、4年に一度開催されている「荒神祭」の昭和30年ごろの映像をみて、今度開催されるときはぜひ観にいこうと興味関心を持たれた方もいました。
感想に、「自分の母親が若い頃に観ていた風景を追体験できて嬉しかった。」「映像だけじゃなく、当時を知っている人の話が聞けて、そう自分に遠くない歴史に触れられた。」「普段何気なく記録してた映像も、いつかはこうやって活かされるのかと思うと、もっと大事に記録しようと思った」などがありました。「こっちの大山研究所」の取り組みによってつくられてきたコミュニティの厚みに心底驚きましたが、普段、顔は合わせているけど、鑑賞会をとおして、みんなの前で初めて話した内容もあり、「また明日〜」と、ホクホクと満足気な顔をしたみなさんの顔が印象的でした。
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