2017年は、ヨーロッパの3大国際展である「ドクメンタ」、「ミュンスター彫刻プロジェクト」、「ヴェネチア・ビエンナーレ」の開催が重なる10年に1度の年です。
本トークでは、ベルリンを拠点に、主にヨーロッパで活動を続けるアート・ジャーナリスト、かないみきさんを招き、それぞれの国際展の歴史的、社会的な背景や、2017年の展示・プロジェクトの内容、そしてすでに動き出しているプレイベントの様子などについてお話を伺います。また、2016年にスイス・チューリヒで開催されたノマド型ビエンナーレ「マニフェスタ 」や、国際展への地域としてのアプローチが先鋭なノルウェー・ベルゲンのトリエンナーレ「ベルゲン・アッセンブリー」などの取り組みから、現在、ヨーロッパの国際展で交わされている議論を踏まえ、社会とアートの相関関係を探ります。