7/19(水)、狩野さんは鳥取の山「氷ノ山」へ。
3月の滞在のときに一度(車で)登ろうとしましたが、雪に足止めされ途中で断念していた山です。
今回は兵庫県側から山へ入り鳥取県の八頭へ抜けてくるルートで行くことに。
しかし道は次第に細く、砂利の道になっていきます。
そして行き止まり…。

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そのため山は途中で引き返し、氷ノ山越えは後日他のルートで再挑戦することになりました。
帰り道、鳥取の東浜という砂浜へ立ち寄り散策を。

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大きなイカが砂浜に打ち上げられていました。
カニにも出会いましたよ。

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ハラハラドキドキのリサーチ旅でした。

7/20(木)は、引き続き展示作業。
完成したドローイングを額に入れ展示しました。
額にも少し手を入れたりと、細かい作業。

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計6点のドローイングは、狩野さんによって会場の2つのスペースに展示されました。

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遠くから見るときと、近づいて見るとき。
見えてくるもの、気づくものが変わってきます。
いろいろな素材が組み合わさっていたり、きれいな色を発している作品は、顔をぎりぎりまで近づけて見つめたくなりました。

7/21(木)は、展示後に必要なものなどを準備する日に。

7/22(土)は、「船通山」という山へ。
この山は鳥取県の日南町と島根県の奥出雲町の県境にある山です。
旅のスタートは午前中の10時半。
途中でおいしいジェラートを食べたりしながら山へ向かいます。
車はどんどん狩野さん未開の地へ。
お昼ごはんは日野町にある「カフェ・ド・穂のか」というところへ行き、おいしいカレーを。

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食べたみんなは満足気です。
時間は15時。
さて、再び船通山へ向かおうとgoogleマップで行き方を調べると、なんとさらにここから2時間半かかるとのこと。
半分疑いながらもさらに進みます。
山へ向かうにつれて天気は雨に。
船通山の登山口へ到着したときはどしゃ降りでした。
時間は17時。
鳥取市の滞在スペースを出発してから「船通山」登山口に到着するまで、6時間近くかかったことになります。
雨のため山へ登るのは断念しましたが、車で山道の先へ進むことになりました。
しかし、進めども進めどもずっと細い山道が続くばかり。
雨が降っているせいか、100メートル進むごとに大きなカエルに出くわします。
窓を開けると何かの動物の鳴き声が。
動物たちの生活圏に私たちが入り込んでいったような気持ちになります。
まわりを囲んでいる森にどんな動物たちが住んでいて、どんな生活をしているのか。
見たことのない動物も住んでいるのでは、と想像がふくらみます。
山道をさらに1時間進むと、天文台へ到着。

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まだ明るく星を見ることはできませんでしたが、遠くの空に大きな虹を見ることができました。
帰りは島根県の安来の方へ行き、夕飯を食べて帰路へ。
狩野さんが鳥取についてさらに深く知る旅になりました。
鳥取に住んでいる私も、まだまだ知らないこと、行ったことのない場所ばかりだなと痛感した旅。
レジデンスでは滞在するアーティストがそれぞれの興味によっていろいろな場所へ導いてくれるので、予想もしなかった自分一人ではたどり着けなかった場所へ行くことができとてもおもしろいです。
レジデンスの成果となる展覧会にも同じ要素が出てくる気がしています。

7/23(日)は、狩野さん再び氷ノ山へ。
残念ながら同行はできませんでしたが、無事に山を越えられたようですよ。

(スタッフ 藤木)