HOSPITALEは旧横田医院の全館を使って、アートに関わる様々なプログラムを実施しているアート・プロジェクトです。
空き家だったこの建物を活用し、人々の創造性を高め、多様な価値観を認め合うコミュニティの核となることを目的に、鳥取大学が中心となり2012年より開始しました。
「HOSPITALE」とは, 後期ラテン語で「来客のための大きな館」という意味を表わし、外来者を迎え入れるhost、宿泊施設のhotelや病院を表わすhospital、またもてなしを意味するhospitalityの語源とも言われています。この場所が現代のまれびと(客人/異人)としてのアーティストを迎え入れ、さらにはアーティストがアートをもって地域の人々を迎え入れる、新たな「館」となることを願い、名付けられました。
HOSPITALEでは、アーティストを招聘し作品制作・展示を行なうアーティスト・イン・レジデンスプログラムや展覧会/パフォーマンス・イベントを行なうギャラリープログラム、日本国内外のアートの現場で活動する方を招いたレクチャーシリーズや、“読まなくなったけど捨てられない本”を集めてつくられた「すみおれ図書室」、人が集まる庭づくりプロジェクトなど、多彩なプログラムを実践しています。プロジェクトメンバーとして、学生をはじめ、地域の住民、団体など幅広いメンバーが集まっており、各々の興味・関心に合わせ運営に関わっています。
これらの実践を通じて、日々変化し続ける世界の中で日常を振り返り、自分自身や他者、鳥取という地域と向き合い、自分達の手で生活、社会をつくり上げていく、そんな気運を高めていきたいと考えています。またそうした人々とともに、HOSPITALEを年齢も生活も全く異なる人々に対して常に開かれ、多様な文化・価値観が共存する場所として、活動していきます。