【このリサーチは「手紙って一体何だろう?」を考えるリサーチです】
【インタビュー/手紙について】
【③】〇〇さん 【日時】3月15日 16:40~

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〇〇さんは「手紙を書いたことがない」と言う。そんなタイプじゃないから、と。
しかし、話しているうちに「・・・(はっ!)・・・」と、自分でも忘れていたことに驚く。(その「はっ!」にこっちがびっくりするくらい驚いていた。)苦笑いしつつ当時のことを話してくださった。

「大学で東京に4年間いて、しばらくそのまま東京で暮らして、鳥取に戻って2年間、遠距離恋愛していた人がいた。カメラが趣味だったから写真を撮る、当時はプリントして送るしかないから、封筒に入れる。写真だけ入れるわけにいかないから、一筆添える。・・・で、あ、書いてた!って思い出した。忘れてたことにびっくりしてます」

商売がら、商品を発送することがある。「最初のうちは一筆書いてたんだけど。商品の説明を書いたりね。自分が何か注文して商品が届いた時に、手紙がついてることがあるじゃない?でもそれをあまり嬉しいと思わなかったんだよね。中古車販売みたいにやりたいんだ。中古車を売るときって、前にどんな人がどんなふうに乗ってたかなんて、あんまり言わないし、聞かないでしょ?」

・・・ということは、手紙というのは、そのようにして、気配や心情が否応なく載ってしまうメディアなのだな、と改めて思う。

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(山崎阿弥)